ふうば


普通の生活の中で筋肉を使っているふうばは、歳をとらない。
ふうばは、1日に何度も2階と1階を往復していて元気だから、大丈夫。だけど、菊池体操へ行かなくなってから、弱くなったかな。ちょっと心配になったから、気がついたことだけ、記録しておこう。

だって、抱っこちゃんが流行った時に、デパートの周りをぐるっと回って列を作って、手に入れてくれたふうばだもの。

まゆみさんがあんなだったから、ふうばには、いっぱいお世話になった。

ふうばとは、香港、ドイツ、フランス、リヒテンシュタイン、オーストリア、チェコスロバキア、米国に一緒に行った。まゆみさんとは、そのいずれにも一緒に行ってない。
これからも一緒に、いろんなところに行きたい。
特に、樺太とか。


令和元年10月17日 木曜日

 

ふうばのお家へ行ったら、鍵が閉まっていたので、お庭から入った。

お縁側が猫様に10センチ空いていたので、大丈夫。

そうこうするうちに、ふうばが、お買い物から戻って来た。

あれ、ふうば、入れ歯をしているから、喋り方が変。
自分の歯が13本も残っているのなら、入れ歯必要ないと思う。
同じことを何度も言うようになっている。

あれ、前は、そんなことなかった。

渋谷のいろんなお店で一緒にお食事したけれど、いつも、楽しくお喋りできた。
ここ数ヶ月、会わない間に、なにか歳を取った。

これはいけない。

おじちゃまのお部屋にベッドを出して、お泊まりさせていただく。


令和元年10月18日 金曜日

 

夜中に猫の鳴き声が聞こえたけれど、夢だと思って寝た。

明け方、猫の鳴き声が大きくなったので、ガバッと飛び起きて、ベランダに出ると、雨の中、猫が外に締め出されて、泣いている。

慌てて下へ降りて、お縁側を開けると猫は、「ふうばに締め出された、寒い雨の飲まず食わずだ」とにゃんにゃん鳴いて抗議した。

ふうばは、もしかしたら、これが初めてではなくて、猫がどこにいるか確認しないで、夜は自動的に内側から閉めてしまうのではないだろうか。

「フー子が帰って来ないの」ではなくて、フー子ちゃんが帰って来られないように、ふうばが、閉めてるだけなんじゃないかとふと思った。

あまりの寒さのため、ふうばのジャケットをお借りする。

「すぐに必要だから、送ってちょうだい」とのことだったので、「またすぐ来るから」と言って、雨が降り始める前に出発。


令和元年10月20日 日曜日

 

ふうばのお家から、大前のお家2軒にお電話して、まゆみさんが、最終段階にあることを伝えた。

たかしちゃんのところと、あきおちゃん。
ふうばは、お電話に出ている時、とてもお品がいい。

お魚焼いて、ひき肉のそぼろ(ピーマンのみじん切りと、シソ入り)、マッシュポテトと、ローストビーフとお味噌汁。

うわあ、ポテトいっぱい作り過ぎた。

ジャガイモ1袋全部使ってしまったから。

ふうばの猫ふうこちゃんは、お腹すかして帰って来て、パプチのキャットフード1袋ほとんど全部食べた。きびだんごさんからのプレゼント。

もう一袋出したけど、ふうこちゃん、どこかへ消えてしまった。

ふうこちゃんは完全にふうばだけの猫なので、決して私には慣れない。

以前、うちにいた時には、他の猫たちと楽しく仲良く暮らしていたのに。


令和元年10月21日 月曜日

 

菊池体操へ行っていたから、元気だったのに、ふうばが行かなくなった理由は、2時間が長過ぎてきついからだという。
それなら、1時間だけやって、あとは、見学していてもいいし、戻って来てもいいし。

ともかくそこへ行って、みんなに会って、挨拶して、ということが大事なのではないかしら。
または、犬連れた向かいのおばさん誘って、ここに来てもらって、私が体操しようかな。
今は、ふうばのところにお泊まりすると、朝起きるとご飯、そのあと、急いで、まゆみさんの病院へ行かないといけないから、慌ただしいけれど、ちゃんと時間をとったら、できるかも。

ふうばから、空のプラスチック植木鉢4個借りる。

ムクゲ、エンゼルトランペット、ジャスミン、フジを植えようかな。  


 令和元年10月22日 火曜日

 

久美ちゃんからの連絡で、ふうばのところの猫は2匹ともどこかへ行って、行方知らずになってお別れしたのではなくて、ちゃんと火葬したと判明。

よかった、久美ちゃんにそのお話しして。
やはり、ふうばの記憶は、どんどん遠のいて、混ざってしまっている可能性がある。
日記とかつけている人だと、ボケないのだけど。

勧めてみようかな、でも、面倒臭がるかもね。
文章を書くには、頭の中で構成しないといけないから、ふうばには、すごくいいボケ防止作戦になる。

 


 令和元年10月23日 水曜日

 

夜、ふうばから電話がかかって来て、明日、まゆみさんの顔を見に行くとのこと。
それで明日の朝11時に病院で待ち合わせをする。

東急本店行きのシャトルバスが渋谷から出ているから、大丈夫だと思う。


 令和元年10月24日 木曜日

 

病院へ行ったら、ふうばが来ていなかったので、電話をしたら、家にいた。

お約束したこと、忘れちゃったのですって。
新聞読んで、ゆっくりしていたとのこと。あら、まあ。
昨年までは、待ち合わせをすると、私より30分も前に現地に着いているような人だったからびっくり。
これまで、病院で待ち合わせをして、会えなかったことは一度もない。
私が朝7時に電話をして、「もう、ご飯食べた?今日の11時だからね」と一言、念を押してあげればよかった。
ふうば相手なのだから、このくらいの配慮はすべきだった。
私のミス。
それで、明日、11時に病院で会うことになった。
今日の衝撃の心拍数、緊急警報のことがあったから、明日、危ないかもしれない。
心の準備をしておかないと。


 令和元年10月25日 金曜日

 

雨降りだった。

まゆみさん、午前10時50分に天国へ行った。
ふうばにはやっぱり、昨日来てほしかった。

親の離婚、戦争。
辛い時代の人生をふうばとまゆみさんは、いつも一緒に過ごした。


 令和元年10月26日 土曜日

 

久美ちゃんと連絡を取っているから、ふうばは、明日、久美ちゃんと一緒に来ることになっている。
1人だと、来ることを忘れてしまうから、久美ちゃんが連れて来て下さるから助かる。
由美ちゃんは足を骨折していて、来られないとのこと。回復が待たれる。


 令和元年10月27日 日曜日

 

ふうばは久美ちゃんと一緒に代々幡斎場に登場。
来てくれたのは嬉しいけれど、ズボンなんか履いて来て欲しくなかった。
スカートにすべき。だって、服装には格がある。
黒ズボン履いたら、チャイニーズのおばさんみたいになる。


 令和元年10月30日 日曜日

 

ふうばに、明日行くからねと連絡する。
まゆみさんの洋服ダンスから持って来たお洋服、ふうばに渡したいし。


 令和元年10月31日 木曜日

 

ふうばの家に着いたら、夜8時になってしまった。

暗いところ走るの、やだな、また道、間違えてしまったし。
ふうばは、「猫が帰って来ないの」と言っていたけれど、家を中から完全に閉め切っていたら、どうやって猫は帰って来れるの。
フー子ちゃん、かわいそう。またふうばに締め出されている。


 令和元年11月1日 金曜日

 

先日、久美ちゃんが、ふうばの家の猫は、いなくなって行方知らずで死んだのではなくて、ちゃんと火葬したとメールで連絡が来たので、ふうばにもう一度、ふうば家の猫の最後について聞いてみた。
最初の1匹だけは火葬して、あとの2匹は、1匹づつどこかへいなくなってしまって、死体を見ていないとのこと。
本当はどうだったのだろう。
ふうばは、昨夜も今朝もお風呂に入らなかったけれど、いいのかな。
まゆみさんも、あまりお風呂に入らなかった。

ふうばの顔が、あまりにもシワシワだったので、ふうばの顔にクリームを塗りたくった。
「あなたのお姉さんとお母さんは、きれいね」とよく言われたと言って笑っていた。
あったりまえだ、靜さんも、まゆみさんも、華やかだった。
ババ臭い格好しなかった。
ふうばは、ちゃんと毛穴を開いてから、顔を洗っていないみたい。
それで、汚れ、老廃物が中に溜まって、おでこなんかニキビだらけ。
Clinicの高級化粧品使っているけれど、ちゃんと、お風呂に入って、湯気の中で毛穴を開いたら、もっと安い化粧品だって、きれいになる。
ふうばを美しくしようプロジェクトを開始。
大前家は元がいいから、磨けば綺麗になる。

戦火の中、なぜか、大切に持って逃げた、木製のお茶卓は、写真集とともに、靜さん一家の宝物。
まゆみさんの家にあったのを、私が数年前に貰い受け、今日、ふうばに渡した。

懐かしがっていた。戦前、そのお茶卓で、お茶碗を置いていたのだろう。
食器類は、まゆみさんのところから、益子や伊万里や有田を持って行ったから、豪華になった。

ふうばの炊いたご飯、硬かった


 令和元年11月1日 金曜日

 

先日、久美ちゃんが、ふうばの家の猫は、いなくなって行方知らずで死んだのではなくて、ちゃんと火葬したとメールで連絡が来たので、ふうばにもう一度、ふうば家の猫の最後について聞いてみた。
最初の1匹だけは火葬して、あとの2匹は、1匹づつどこかへいなくなってしまって、死体を見ていないとのこと。
本当はどうだったのだろう。
ふうばは、昨夜も今朝もお風呂に入らなかったけれど、いいのかな。
まゆみさんも、あまりお風呂に入らなかった。

ふうばの顔が、あまりにもシワシワだったので、ふうばの顔にクリームを塗りたくった。
「あなたのお姉さんとお母さんは、きれいね」とよく言われたと言って笑っていた。
あったりまえだ、靜さんも、まゆみさんも、華やかだった。
ババ臭い格好しなかった。
ふうばは、ちゃんと毛穴を開いてから、顔を洗っていないみたい。
それで、汚れ、老廃物が中に溜まって、おでこなんかニキビだらけ。
Clinicの高級化粧品使っているけれど、ちゃんと、お風呂に入って、湯気の中で毛穴を開いたら、もっと安い化粧品だって、きれいになる。
ふうばを美しくしようプロジェクトを開始。
大前家は元がいいから、磨けば綺麗になる。

戦火の中、なぜか、大切に持って逃げた、木製のお茶卓は、写真集とともに、靜さん一家の宝物。
まゆみさんの家にあったのを、私が数年前に貰い受け、今日、ふうばに渡した。

懐かしがっていた。戦前、そのお茶卓で、お茶碗を置いていたのだろう。
食器類は、まゆみさんのところから、益子や伊万里や有田を持って行ったから、豪華になった。

ふうばの炊いたご飯、硬かった


 令和元年11月2日 土曜日

 

 明日、ふうばのお家へ行くからねと電話で伝えたら、はーちゃんの家へ行くから、午後3時以降に来てとふうばが言った。

 


 令和元年11月3日 日曜日

 

ふうばは、どうせ、ゆっくりして帰るだろうから、私は3時に出て、5時に着いたら、ふうばまだ、戸塚駅のバスターミナルにいた。

私が来ること自体、忘れていたみたいで、笑えるけど、あんまり長く待ったわけじゃないし、私はお縁側から入ったり、お庭を見たりしていたから、問題ない。

ふうばは、すごく疲れていたけど、持って行ったまゆみさんの喪服に腕を通していた。

絶対に喪服はちゃんとしたのを着た方がいい。

ズボンなんてダメ。 

益子焼のピンクのお皿やカップ、小皿なんか見ていないと言うので、下の台所の食器戸棚を見たら、ちゃんと入っていた。ふうばが自分でそちらへ持って行ったみたい。数日前に私が持って行ったのを見て、散々、あら、きれいねと言っていたのに。

ふうばは、お風呂に入らないで寝た。毛穴が開いてない状態で洗顔するから、老廃物が完全に取れなくて、肌に残っているので、ニキビがたくさんできている。シワも多いから、それを治してあげたい。

面倒臭くても、お風呂で湯気に当たるといいんだけど。


令和元年11月4日 月曜日

 

ふうばとししゃもとお味噌汁の朝ごはんを食べる
人が作ったものは、美味しいと言っている。
ふうばは、まゆみさんと違って、余計な食品を一切買わないで、レトルトパックみたいなものを温めて食べている。

私がちゃんと作ってあげたい。ハンバーグも出来合いのものを温めて食べるだけみたい。
私が、ひき肉で最初から作ってあげようと思う。

ふうばにいろんなことすべてお話しした。
ふうばは、わかってくれた。
私がふうばのこと、どれくらい好きかふうばは知ってる。

なんか、ふうばの顔が、だんだん大前靜さんに似て来た気がする。

猫のふーこちゃん、はじめて、逃げないで、触らせてくれた。首の下とか思い切り触ったらぐるぐる言っていた。こんなことはじめてだったから、すごく嬉しかった。


令和元年11月7日 木曜日

 

久しぶりに袋物のお弟子さんたちと横浜でお食事会をして、ルンルンなふうばだった。

おでんを作った。
ふうば、お風呂入らなかった。首の黒子、もしかして、お風呂に入らないことが多くて、老廃物が溜まってできているのかなとも思った。
首までお湯に遣っていると、ニキビも、首の黒子もなくなるかも。
美容院近いそうなので、行くように言った。

久美ちゃんに夜お電話をして、お願いしてくれた。感謝。

ふうばはこの日、夜遅くまで起きていた。

アイラインがはっきりした、この可愛い猫ちゃんも、行方知らずでお別れしたとのこと。


令和元年11月8日 金曜日

 

朝、久美ちゃんがいらして下さった。ありがとう。

ふうば一家に感謝。

朝からいっぱいおでんを食べた。昨日お鍋二つだったのに一つになった。
私はふうばをいろいろなところへお連れすることで、ふうばの頭をシャキッとさせられると思う。
もう少しでそれができる。ふうば孝行するぞ。

ふうばは、まゆみさんがアレな分、いつも助けてくれた。
私がふうばに何かする番。

この写真、市が尾あたりにあるうかいの洋食屋さん。

この日、ふうば、節夫おじさま、まゆみさん、私の4名が勢揃いした。
これで芙紗子さんいらしたら、最高。


令和元年11月9日 土曜日

 

大前靜さんの10代くらいの時の写真をふうばに送る。2度目。
1度目の写真はちゃんと見ているのだろうか。

昨日は節夫おじさんや、いなくなった前の猫の写真を送ったけれど、多分見ていないのだろう。

ともかく、うちにある靜さんふうば関係写真を全部送ってしまおうと思う。 


令和元年11月12日 火曜日

 

ふうばにお返しした。これで心の荷が下りた。

 ふうば、ありがとう。くみちゃん、ありがとう。 


令和元年11月17日 日曜日

 

ふうばが何もやらないと、どんどん老化してしまうから、何かやってもらおうと思って、今日のハンバークは、ふうばに玉ねぎのみじん切りと、フライパンで焼くのを任せてしまった。
そういうチームワーク、いいと思う。
大体は、私が作って、ふうばが洗う。
でも、作る時に、ふうばと一緒にというのはふうばの脳細胞を刺激する。

ふうばの老化防止のために、割れた土偶と、接着剤を持って来て、「直して」と頼んだ。
手先が器用なふうばが、土偶や埴輪を直したら、もともとプロなのだから、水を得た魚のようになるだろう。
今のふうばは、あまりにも、何もやらなさすぎる。

は、ここ3日くらい猫を見ていないと言っている。これまでも、3日いなく、1週間いないと思った猫は、結局、戻って来なかったとのこと。でも、私は夜寝る前に、ふーこちゃんが、階段の上から、ふうばの待つお台所へ入って行って、ふうばが急に猫さん向きの声になるのを聞いたし、ふーこちゃんの姿を見たから、3日見てないということはないと思うけど。


令和元年11月18日 月曜日

 

ふうばが、バスツアーに行きたそうな雰囲気だったから、「私も行きます」と返事をした。

横浜発のツアーに行くか。

あ、香取神宮と鹿島神宮はどうかしら。
それでふうばに、「台北に一緒に行く?」と聞いたら、行かないそうだ。

海外は疲れるからねえ。

でも、ふうば連れて、樺太へは行くつもり。夏に実行。

ふうばの作る目玉焼きは、色がすごく綺麗。
どうしてそういう色になるのだろう。
何十年も、朝パン食だと、腕が鍛えられるのだろう。

ふうばが、お庭の納屋を開けたら、中は、いらないものばかりだった。

納屋そのものを破棄したほうがいいかも。だって、場所取るし。

ふうばに、ショッキングピンクのスキーウェア借りて、バイクに乗ったら、すごく暖かく東京に戻れた。

ありがたい。昨日の行きは、本当に寒かったから。

次回行く時、それを着て行って、返そう。だって、帰りは、電車だから。


令和元年11月20日 水曜日

 

ふうばは今日、病院で検査。風邪のワクチン注射をしたと言っているけれど、そんなものしないほうがいいのよと言った。

物忘れが激しくなっているのは、ワクチンのせいで、脳が退化させられているのではないかと思う。持って行ったクリスタルの器や伊万里のお皿が全然見当たらない。
猫用シャベルがない、この面積のお庭があるのに、スコップがないなど、ちょっと、呆れてしまう。
私、その8分の1位の狭いお庭だけど、シャベル3個に、スコップ、それから猫砂用のシャベルもある。
ふうばの単純で殺伐とした日常をぶち壊して、楽しいものにするのが私の役目かな。

遊び友達だったし。一緒にヨーロッパも行ったし。


令和元年11月21日 木曜日

 

ふうばに縄文土偶と、弥生埴輪の修理を頼む

やり始めると、さすがプロだから、芸が細やか。
やはり、得意なことをどんどんやってもらうに限る。
袋物だって、辞める必要なくて、のんびりと何かを作っていてもいいのだと思う。

たくさんまだ材料があるのを見て、そう思った。

次回は猫さんと行く。イヌおちゃん、ふうこちゃんのこと覚えているかしら。

ふうばは、「可愛い」を連発するはず。うちの子は、みんな、人懐っこくて、甘えん坊だから。

お砂は、1階の台所の降り口に置こうと思う。

ていうか、なるべく1階で暮らすようにさせないといけないかな。

そうか、私が1階に寝ればいいのだ。私が寝る場所に、みんな集合するわけだから。